太陽の下で傘

Umbrella in the sun

FF16をクリアしました(数ヶ月前に)

先日、FF16をクリアしました。
正確な日付はいつだったかな?7月半ばくらいにはクリアしてたと思います。

ラスダンいくか悩んだ末、あと少しだけ…あと少しだけ…ってずるずるやってたら終われないところまで行ってしまい、翌日も仕事なのに4,5時ぐらいにクリアした記憶。
エンドロールを眺めながら、もうただただ呆然と泣くしかできませんでした。

わたしの身内には1人しかプレイヤーがおらず。
かといって下手にネタバレは「絶対にしたくない!!!!!!!!!!!(先に進んでいた人間のエゴ)」と思っていたため、ほぼ何にもつぶやかなかったな。
しいていうなら…なんかひたすらに…えっちな(おじさんの多い)ゲームだな…って…

ヒカセンこと光の戦士、つまり14プレイヤーでもあるわたしは、何となく開発陣のヘキを理解(ていうか合致)していたので、主人公・クライヴの見た目が出た段階である程度想定はしていたものの、それを凌駕するすごさでしたね。
一生勝てねえよ 何と戦ってるの?

以下、ネタバレのパラダイスですのでクリア後推奨。

「FINAL FANTASY XVI」

  • 2023年6月22日発売
  • PS5専用ゲーム

16を知ったのは

FF16のことは14にハマってしばらくした頃にナンバリング発表されたような記憶があります。
漆黒をクリアした頃かな?だったので、たぶんやるだろうな~なんて思いつつ。
PS5はほしいと思っていましたが、当然当時は手に入れる手段がほぼありませんでした。
まあものすごく気合い入れて抽選申し込んだりとかはしていなかったんですけどね。

主人公の声優さんが発表されたのはいつだったろう。
わたしは内田夕夜さんという声優さんがとっても好きで、金色のコルダという乙女ゲームで出会って以降、さまざまな,特に吹替などで出演されているのを見かけたら見ようかな…!みたいなレベル感ではありますが、好意的に思っていました。

その内田夕夜さんが!!!!!!!
わたしが14始めたての頃に漆黒のPVを見て「このすごくかっこいい無精髭の男は誰!?!?一番顔が好き!!!!」と言ってたらまさかの存在しないキャラ(ひろし:プレイヤーポジションのデフォルト顔で、ゲーム内に1キャラクターとしては存在しない)で愕然とした、あのひろし顔のような男を!!!!!!!!!!
主人公として演じる!!!!!!!!!!!!!!!

もうCV内田夕夜キャラクターを操作できるアクションゲームの段階で優勝なのに、めちゃくちゃ好みのひろし顔で主人公ってガチでわたし向けゲームか?
そう思って予約開始とともに予約をキメました。

PS5は一般に手に入るように少し前くらいに抽選に当たって手に入れていたので、ハードの心配は一切ありません。
少しずつ発売前告知として出てくる情報の数々や、各メディアの先行プレイ情報を何度も何度も見返し、体験版は配信開始と同時に落としてプレイしました。

「黒い枷」というメインクエに辿り着いてから読んでください

いちばん最初に書いてたふせったーがこの見出しの文言だったんですが、何の話かわかりますか?
わかったら多分似たような理由でこのあたりのことを覚えている可能性のかたかもしれませんが、
クライヴくんこそがイフリートのドミナントと発覚したあと。
隠れ家の地下牢ですっぽんぽんで手錠に繋がれていたあのシーンのことです。

発売前PVからして、バルナバスとベネディクタの身体の関係を示唆するようなシーン…まあどう考えてもふたりとも裸だよね、みたいなカットはありました。
このメインクエにいたるまでもフーゴとベネディクタのシーンなどをとっても、性的な匂いの強い作風であることは伝わっていたと思います。

でも主人公が全裸で拘束されるって何????????????
龍が如くも良い男を上裸にして手錠で拘束する、みたいなのが好きみたいで、桐生さんや真島の兄さん、春日の一番くんでも該当するようなシーンがありました。
おじさんてもしかしてガタイのいい色男を裸に剥いて拘束するの好きなのか? でも龍が如くですら下は履かせてたはずぞ!!!!!!!!!!

突然やってきた好きな男が全裸で(以下略)シーンを見せつけられて、そこにシドがやってくるのを見て、えっそれ見え、とか余計なことに邪魔されはしつつ。
13年前、ジョシュアを殺したイフリートがクライヴであったことはプレイヤー的には分かってたものの、こちらも想像通り《クライヴ自身には認知できてない》→制御できてないうえに視点も理解できないほど混乱していた…と考えられ、彼がバチボコにショックを受けているシーン。

発売前からイフリート=クライヴなのはみんな百も承知だったと思うんですが、それでも暗い気持ちになっているところにあのシーン放り投げられてよこしまになってしまった(自白)。

影の海岸とその後

わたしとしては最初、影の海岸でクライヴがジルのシヴァの力を吸収したことが本当に許せなかった

これはまああくまでわたしの考えではあるんですが、守りたいと願った相手を守るすべを奪われることは、裏切りに近いとも感じたんですよ。
……まあクライヴがドミナントの力を吸収しても、もとのドミナントの力が完全になくなるわけではないと、あとでディオンを見て分かりはすんだけど。
ここにくるまで力を喰ってきたドミナントがほぼ全員死んでた*1から、知らなかっただけでね。
バハムートのディオンは死んでこそないけどまだ力を行使してなかったから失ったのかと思ってた。
だから眠り続けるディオン見て、目覚めたときには祖国の民と国を蹂躙したのは自分で、誇りだったその力すら失ったと彼が知ったら自死してしまわないか……?と心配だった

ジルにとってシヴァの力は、自身を獣と呼ぶほど苦しめた理由の原因でもあって、鉄王国の時代にはきっと疎んだこともあったでしょう。
それこそこんな力さえなければ、自分を脅すためだけに殺された人々も自分が殺した人たちも、違う未来があったかもしれない……とか。この力がなければ楽に死ぬことができただろう……とか、そう考えてもおかしくない状況だった。
だけどかつての優しい日々を構成する、大切な人――……クライヴが生きていてくれたと知ったから。

どれほど彼女の光になっただろうか。
生きて、人で在りたいと願う。それはクライヴの隣にいたいからだと、何度かジルは言ってたと思う。
そしてシヴァの力を肯定して、彼を守り支えるために使えるならと……そうして生きてずっと隣で支えてくれていた彼女からその力を……喰う……なんて……(力が消失すると思っていた時の感情)

ジルはきっと、仮にシヴァの力がなかったとしてもクライヴのそばにいて守りたいと思ったと思う。
でも力があったことで、思うだけでなく実現することができていた。
その彼女の想い踏みつけて……ちょっとこっち(プレイヤー)の感情が爆発しすぎて強い言葉で申し訳ないけどクライヴ、お前のエゴを通すために彼女を……彼女の想いを踏みつけたこと、絶対に許さねえからな?!?!?!?!!!!!!

守りたいのに守らせてくれないのがもう、ほんと、わたしの感情なんだけど、ほんっっっと許せなくて、悲しくて、なんでクライヴお前はそう……勝手に決めるな!!!!!!!背負わせろ!!!!!!!!!!!!わたし(ジルに死ぬほど感情移入している自我)にも!!!!!!!!!!!!!

いや間違いなく最高のシーンで、クライヴもジルの気持ちをよくわかったうえで、ジルもクライヴのエゴもわかったうえで受け入れ受け止められる女で、それがあの結果で……
ジルは絶対それを否定しない。それがジルの愛だってわかるけど……

だからそのあと隠れ家帰ってジルと交代にジョシュアと行動するようになったときに、弟が兄のこと殴ってくれてほんとよかったよ。
言いたいこと全部言ってくれてよかったよ。
あれなかったらほんとクライヴ許せないままだった。

オリジンへ続く道と結末の受け取り方

オリジンのマザークリスタルへ向かうのがクライヴ、ジョシュア、そして空に浮かぶそれに送り届けるための翼としてディオンの3人で向かうことになった段階。
わたしは変わらずジルの心象ばかり考えていて、

は!?!?
この期に及んでこの男は、
自分を心から案じ愛しそばにいたいと思う女を、
置いていこうっていうのか??!?!?!?!

という思いが強かった。
もうかなりつらかった。

最後の受け取り方もかなり三者三様じゃないでしょうか?
わたしは落ちていくディオンをみて彼はもうテランスの元へは戻れないなと感じたよ。
何よりジョシュアはクライヴの腕の中で息を引き取ってしまった。
オリジンを脱して海岸に流れ着いたクライヴ、その左手が石化し始めているのを見たときも、石化しない・あるいはしにくい彼が石化したということは…と思ってもう悪いほうにしか考えられなくなっていました。

でもこちらの方の解釈を読んで少しだけ生きてる道もありかもって思えました。
ありがとうございます…

ただ、初見で「彼らは戻れなかった」と感じたわたしの感想も大事にしたいのでここにメモ程度だとしても残しておく。
死ぬほど泣いたけどこの結末の受け取り方もわたしは好きなんだよ。

以下、クリア後泣きながら何とかしたためたふせったーより。

XVIクリアしました 世界を救うことについて考えています
愛する人々の最大幸福を望めないならわたしには世界は救えないと思った
弊光は両手を広げた中に愛した人々を含められないなら、世界を滅ぼして終わらせます

※弊光→FF14の自キャラの話です。

なあクライヴ クリスタルの加護を断ち切った先で
お前を死なせるためにこのゲームをしてたわけじゃないんだよ、わたしは

わたしは最後まで皆で笑って帰れると信じてた
だってジルと約束したじゃないか
「人が人らしく生きられる世界」、そこに愛する人の元へ戻ることができたクライヴたちがいなくてどうするんだよ

つらい やるせない
こんなことならクリアしないままでずっとジルやジョシュアと一緒にいたかった
二度も最愛の弟を失わせるな たとえ失うんだとしても、せめて弔うための…残された者たちのよすがになる何かをくれよ

ディオンの遺体、ジョシュアの遺体はオリジンと共に海の底に沈んでもう誰にも見つけられない
きっとクライヴはあのまま石化が進行して、誰に知られるでもなく灰となるんだろう
せめて3人の遺体を隠れ家まで連れていきたかった

米津玄師が「クライヴには幸せになってほしい」と祈りながら書いたのが『月を見ていた』、かなり心に来る わたしもクライヴには幸せになってほしい ジルにもジョシュアにも

泣きすぎて感情が終わりになっています
ファイナルファンタジーモードやるつもりでいたけどすぐには無理そう この物語をもう一度真剣にやるには厳しすぎるよ おれは主人公が死なないゲームに慣れすぎていた

FF16、ありがとう。
たぶん当時はもっと色々他にも考えてたはずだけど、途中までガー書いて下書きに寝かせてたのでさすがに思い出せない箇所がある。
お蔵はもったいないおばけなのでとりあえず出すだけ出しとくと、数年後のわたしが助かるはずだ。

*1:ガルーダのベネディクタ、ラムゥのシド、タイタンのフーゴ。