太陽の下で傘

Umbrella in the sun

沼男に行ってきました※ネタバレ注意

友人に「あと1人ほしいシナリオがあるんだけど行かない?」と誘われ、超久しぶりのPLかつ初の長時間卓で沼男に行ってきました!!!!!!
CoCおよびTRPGは《はじめて》でこそないですが、数えるほどしか遊んだことがないので(しかも超・身内卓)、ちょっと緊張しながら挑みました。
クソ楽しかった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

どネタバレですので、シナリオ通過済みのかたのみ続きへお進みください
げんみ❌ ←この表現、今回はじめて知りました! 現行、未通過は❌って意味らしい。


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シナリオ「沼男は誰だ?」

  • CoC第6版・むつー様改変版
  • ボイセ1日目:2023年7月9日(日)10:00-18:30
  • ボイセ2日目:2023年7月17日(月・祝)10:00-18:30


沼男というシナリオはとても有名だと妹からも聞いたんですが、わたしは全くの無知だったので何も先入観持たずにできるやんヤッター!!!!!って感じでした。
スワンプマン自体はSCPのおかげで知ってた。

HO2:あなたは親しい誰かと2⼈暮らしをしている。

今回わたしが選んだのはHO2。その理由はこのハンドアウトテキスト。
親 し い 誰 か と 二 人 暮 ら し 。

元々「俺とお前」という最小単位が大好きなので、絶好のチャンスやん!!!!!!!!!になった。
非血縁関係の家族がヘキのひとつなので、幼馴染設定はすぐに決定。
そして今回は久しぶりなので、PCを動かしやすいようにイメージが起こしやすい近い年齢の女性にすることもすぐに決まった。

じゃあ親しい誰かこと《幼馴染》は、どっちの性別にしようか…と考えたときに、ちょうどその頃FF16をやっていて、わたしにしては珍しく*1弟キャラがとっても好きになったので、年下の男の幼馴染にしました。
その時ハマってるものに影響されがち。これあと少し早く考えてたら無口年上幼馴染男だったと思う。実は原神のアルハイゼンが大好きになりまして…

あとはもう――ってかここまでもずっとヘキの羅列だったけど、この先もそのまま自分のヘキにしたがって設定した結果、面倒見のいい年下男と自堕落気味な年上女ができました。
おれは女に振り回されてる男が好きだよ(自白)

羽賀はじめという女

そんな感じで組み立てていった今回のPC、羽賀はじめちゃん。
まず名前は中性的なものにしたかったので、なくはない名前かつ両性につけられることのあるものを選びました。
いやわたしは女の子にも容赦なくいわゆる男性につけられる名前をつけるタイプなんですけど!名前に性別ないし!!いやでも男の名前を持つ女好きなんだよね…(FF14の自機しかり)
SIZが14とかなりデッカいし、かっこいいといいなって。デカい女は良い。いや私生活かっこよさのカケラもなかったけど。

名字はどうしようか、って考えたときに、TLに流れてくる皆さんのPCが言葉遊びみたいな名前にしてるのいいな~と思ったので、実は「バカ真面目」に似せた響きにしてあります。「羽賀はじめ」。そこまで音似てるか? 似ているということにしてくれ。
普段はどうしようもないけど、根は筋が通っててほしいなあ~という願いを込めた名前です。

彼女は比較的背が高い(SIZ14)が、貧弱(CON6、DEX8)なのに馬鹿力(STR11、POW15)……という意味不め……愉快なステになったので、引きこもりSEにして変なところだけ器用で上手いイメージにしました。
投擲持ちなのは、仕事兼遊び場のデスクから立ち上がらずにきれいにモノ(ゴミ)をシュートできるからです。横着すな!!!!

幼い頃から生活能力が低く(自分に対する頓着がない)、年下の真琴に面倒を見てもらい、休みの日は午後まで寝ているようなだめ人間ですが、一応仕事はそれなりにやっているのである程度の収入はあるっぽい。
それでぎりぎり社会人の威厳を保っています。

じつは実家とひと悶着あり、縁が切れてるのですが、それでも真琴は見捨てずについてきてくれました。
はじめにとって真琴はこの世で唯一にして最後の家族と思っているので、彼を苦しみや悲しみからできる限り退けたい。
これが彼女の行動理念のひとつです。

宇曽真琴という男

真琴の名字、じつは《宇曽(うそ)》って言います。ほんとかよ!?
はじめと違って実家とは切れていませんが、こちらもあまり関係は良くない様子。
はじめ(29)より年下ですが、そこまで大きくは離れていないと思います。
身長ははじめ(175~179cmくらい)よりデカいです。趣味です。背の高い男が好きなんや。男も女もなんぼでも背が高くていいですからね。
そしてはじめは紺の髪ですが、真琴は明るめのイメージ。少なくとも茶髪かな。

真琴は真琴で働いてるのかな? よく知らないんですよね(?)
平日の日中とか、どこかに行ってるみたいです。はじめに何も言わないでどこかに行くこともある。
はじめは必ず真琴が戻ってくると信じているので、特に何も言いません。真琴が言いたくないなら言わなくてもいいと思っています。その程度のことで彼への信愛は揺らがないからです。𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬…

細かい設定はあまり考えず(うまく文章化できなかった)、KPるとさんに大幅にお任せしてしまったのですが、めちゃくちゃ好みのRPでニッコニコでした😊
おかげで真琴の解像度が4Kになりました。掛け合いがえらい楽しかった。ヘキのキャラをひとに動かしてもらえる僥倖。
迎えに来るのが車ではなくバイクなのも解釈一致です。本当にありがとうございました(五体投地

さて、彼の名前は元ネタがわかりやすいと思いますが、「嘘から出たまこと」が由来の命名です。
はじめと同じく、なにか言葉遊び的な命名にしようとしてこうなりました。もう少しうまい落とし込み方があったのではなかろうか?

こちらは、はじめの誠実そうな名前イメージとは少し違い、裏がありそうな感じがあってもいいな~とこうなりました。
はじめに見せている面は表で、裏は……まあ特に考えてないんですけど(わやわや)
裏を隠すように、表を嘘で繕っていくうちに、《まこと》になってしまった――おそらくはじめに話していないことがたくさんあり、すべてが《本当》ではないでしょうが、はじめに対する想いだけは嘘偽りありません。

余談:内藤とかいう男!!!!!!!!!!!!

これセッション中にも漏れ出ちゃって恥ずかしかったんですけど内藤というNPCがクッッッッッッッソ好みで、立ち絵出てきて気絶してしまった。
怪しくて髪ばっちりセットしておでこ出してて黒スーツの男、好きにならないわけがない。
性格込みで好き。何だこいつ?!とは思いつつもめっちゃ好きでした。
さらにはダウンスチルまであって何だこれ手厚ぅ?!?!?!?!?!?!ボロボロの男がヘキな人間向け?!?!?!?!!
わたしはぎりぎり言わなかったのにKPが「えっちですもんね」って言うから死んじゃった。そのとおりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!やられ差分はえっち。

気絶してふん縛られたあと起こされたときの生意気な態度もクッッッッッソ好きで、PLの自我が出てきてRPに支障きたしそうだったからダイニングキッチンで待っててよかった。
持ち帰りてえ~~~(※いや性的な意味ではなく…ホントかな?!)って思ってた。
縛られてる男、かわいいですね…ひょいってつまんで持って帰っちゃお!

閑話休題

スワンプマンはオリジナルになりえるか?

あと何か話したい設定あったかなあ…あとはもう、はじめは基本的に一般的なレベルの善性は持ち合わせた人間で、行動した通りが彼女の全てです。
彼女が望みについて考えるとき、頭にあるのは真琴のことだけ。でも、それを他人に押し付け踏みつけてまで成し得ようとするほどの覚悟はないのかもしれません。

今回はわたし(PL)が1日目夜に幸運で100F出した結果、はじめが街中で噛まれてスワンプマン化してたらしいです。
あの日は全体的に出目が悪くて忘れてたけどあれの処理結果わかってなかったし気をつけておけば…

鐘有邸・書斎にて、内藤のブローチによってあみさんとはじめだけがダウンした瞬間に、はじめは自分がスワンプマン化してたことを悟るわけですが、自分がオリジナルではないことにさほどショックはありませんでした

捕食されているなら確実にオリジナルのはじめは死んでいますし、オリジナルの苦痛が持続しているわけでないのなら、人間ではなくなったとはいえ《羽賀はじめ》の一意性は保たれてる……と考えます。
元々の《スワンプマンの思考実験》で一番怖いのは、オリジナルがじつは死んでいないのに沼男が発生するところだと思うので。
そしてわたし(PC/PL含め)は苦痛の持続こそ最も恐ろしいと感じるので(たとえ自我はスワンプマンで、オリジナルではなくとも、オリジナルの痛みが継続しているのならそれは恐ろしい)、自分が生じた結果で誰かが苦しみ続けてないのであれば、自分が誰であろうとわりとどうでもいいのです。

また、自分がスワンプマン化したことで、真琴が人間の可能性と、スワンプマン化している可能性の2つの想定が出てきます。
そのときにはじめが考えたのは、「真琴がわたしの知らないところで死んでいるのは嫌だ」でした。
スワンプマンの真琴に対して特別《偽物》だ、とは思わないのですが、それが発生する際にはオリジナルの真琴の《痛み》が必ずあるでしょう。その痛みをはじめは嘆くと思います。彼が受けた痛みと恐怖を想像して。

そして仮にオリジナルが死んでしまっているのなら、それに気づかず悼むことができないのが恐ろしい。自分には真琴が死んでいるかどうか判別できないのに、この世界の記憶*2では人知れず真琴が死んでいる、そう思っただけで指先が震えるほど平静を保てなくなる。

真琴がいまどちらの状態かわからないまま、はじめは母体の元へ向かいました。
内藤の手記によれば、母体が死ねばスワンプマンが捕食することはなくなる、とあったから。
仮に真琴が人間のままなら、自分が真琴を食ってしまわないようにするため。
このとき保持している情報のもと、可能性の中で最も恐ろしいことを止めるため、はじめは、たとえ母体がどんな姿をしていようと必ず殺すつもりでいました。

真琴が自分の選択で死ぬかもしれないと思ったとき、はじめは選択することができなくなってしまいました。
自分が死ぬのは、わりとどうでもいい。真琴が人間のままなら、誰かに食われるよりはスワンプマンを全員殺したほうがいい。
あの段階ですでにスワンプマン化していることがほぼ確定していたHO1の馬庭くんも、あみさんも、きっと死んでしまうのだろうが、それは仕方ない。
真琴が痛い思いをしないためなら、知り合った人々を殺すのもあのときのはじめなら厭わなかった。

だが、真琴はすでにスワンプマンかもしれない。この可能性があるだけで、はじめは動けなくなってしまいました。
わたしの選択が、真琴を殺す。

たとえスワンプマンでも、真琴の姿を持ち、真琴の記憶を持ち、真琴の感情を持つのなら、それは真琴に変わりありません。
《オリジナル》ではないだけで、間違いなく真琴なのです。なぜならはじめ自身もそうだから。

オリジナルであれスワンプマンであれ、はじめに真琴を殺すかもしれない選択はできませんでした。
だからアツヤくんとみかどさんという、確実に人間である二人に委ねた。
生かしてほしい、とは言えなかった。
人間である彼らに降りかかるリスクは、真琴が人間であった場合にも同様に降りかかる。
今このときに真琴がどちらかを判別する方法がないなら、はじめは《選ばないこと》しか選べなかった。

崩れゆく螺旋階段で、駆け上がっていく二人を、歩けなくなった足を引きずりながら見上げたとき、彼らを責める気持ちは少しもありませんでした。
わたしが選べなかったことを代わりに選んでくれたこと、その結果彼らが背負うことになるだろう想いを想像して、感謝と謝罪の気持ちでいっぱいでした。

スマホが通知で光った瞬間、わたしたちの運命を悟りました。

『はーちゃん きっとぶじ、だよね』
『だいすきだよ』

泥でにじむ視界、溶けていく指で必死にマイクボタンを押した。

「帰れなくてごめん」
「わたしもだよ」

*1:普段は年上しか好きにならないため。でも年齢で好きになるのなんかじゃない????

*2:他者に認知されないが実際に起きたこと、くらいの意味で読んでください