太陽の下で傘

Umbrella in the sun

「ベスト・オブ・ミュージカルⅢ」

 先日はてブから「1ヶ月更新していませんがブログを書きませんか」的なメールが来ました。そっか。ロミジュリ終わってもう1ヶ月経ったんですね。楽しかったな……もちろん寂しいような気持ちもありますが、私としてはティボルトの”終わり”、それもメタ的視点からのエンディングを目にしたような気分になっているので、あまり心残りはありません。

 と、懐かしむのはさておき。書きたいことがちょっとたまりかけているのでそれを書いてしまいますね。少し時間が空いてしまった……先月末、岡幸二郎さんのコンサートに行ってまいりました!

岡幸二郎スペシャル・プレミアム・コンサート「ベスト・オブ・ミュージカルⅢ」

2017年3月28日 19:00開演東京オペラシティコンサートホール
出演:岡幸二郎ちあきしん土居裕子、三戸大久、中井智彦渡辺大輔 他
指揮:竹本泰蔵
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
チケット:8000円(A席)
ジャンル:コンサート

http://www.ints.co.jp/best-of-musical2017/index.htm


セットリスト

第1部 ミュージカル「ショウ・ボート」

演奏会形式上演

  1. 序曲
  2. コットン・ブロッソム号(コーラス)
  3. 僕の運命の女性はどこに(ゲイロード
  4. メイク・ビリーブ(マグノリアゲイロード
  5. オール・マン・リバー(ジョー)
  6. 愛さずにいられない(ジュリー)
  7. 災いが来る(コーラス)
  8. 役者の暮らし(コーラス)
  9. ユー・アー・ラブ(マグノリアゲイロード
  10. 愛の力(マグノリアゲイロード
  11. ビル(ジュリー)
  12. フィナーレ(ジョー&コーラス)


配役

第2部

「ベスト・オブ・ミュージカル」

  1. 見果てぬ夢(『ラ・マンチャの男』より)
  2. アズ・イフ・ウイー・ネバー・セッド・グッドバイ(『サンセット大通り』より)
  3. 愛せぬならば(『美女と野獣』より、中井智彦


レ・ミゼラブル日本初演30周年記念メドレー

  1. オン・マイ・オウン
  2. 夢やぶれて
  3. カフェ・ソング(渡辺大輔)
  4. ブリング・ヒム・ホーム
  5. スターズ


アンコール

  1. ワン・デイ・モア

感想

 そもそもの話なんですが、私は有名なミュージカル楽曲をほとんど知りません。せめて少しだけ聞いて行こうと、セットリストが発表されてからレミゼは予習していきました。

 会場について、おとなり(おとなり?)の新国立劇場はよく……まあよくでもないけど行きますが、東京オペラシティのコンサートホールは初めて。というかこういうクラシックなコンサートが何年ぶりだろうという感じだったのでちょっとびびりました(びびり)。
 コンサートホール、きれいなところでした〜。なんかシャンパンカラーって感じで(?)

 プレボ? たぶんもっと上品な言い方があるんですけどわかんねえな、それが見当たらなくてスタッフに尋ねたんですけどその瞬間がチョ~恥ずかしかったですね。もう大丈夫です。これからは自力で見つけます。もうやだよ(メンタル弱) 「(出演者に)お渡ししたいものがあるんですけど〜……」ってしぬほど恥ずかしいのでやってみてください。

第1部

 そんなわけでちょっと慣れない空間でそわそわしつつも開演を迎えました。一部はコンサート形式でのミュージカル。渡辺さんはナレーターということで、発表された当時から「きっと素敵なお声でナレーションしてくださるんだろうな」とわくわくしていました。あと今日はどんな衣装なんだろうかとか。なれない空間でそわそわしながらわくわくして、少なくとも心のなかでは落ち着きがなかった。

 オケの演奏が始まります。私は別に耳が良くもなんともないし、むしろイヤホンマンなので悪くなってしまってると思うのでそういった面は分からないんですけど、それでもきれいな音につつまれるような心地がしました。そりゃ汚いよりきれいなほうが気持ちいいもん。きれいなことはいいことだと思います(雑な感想)

 そして登場してきたのはナレーター……だったよね? 最初に出てきたのナレーター? やっぱりすぐに書かないと記憶喪失してしまうというか、捏造しだす。自信がありません。


ameblo.jp


 このブログにもあるように、岡さんとのツーショットがナレーターのときの衣装。襟に色のある白シャツに紺のネクタイ、そして黒のベスト! ステージに現れた瞬間、世界が変わるほどの衝撃を受けました。いつも言ってる。
 本当に、息が止まるようでした。息を呑んだ。なぜか分からないけど。目が離せなくなってしまう。何なんだろうなあの感覚は。いつもなってしまいます。
 もちろんとてもとても素敵だからなんだろうけど、え〜っ、なんだろう。本当にすごいんです。何だろ? もうそれだけで、ああ、今日来てよかったなと思ってしまうな。いつもだけど。

 本? バインダー? を手にしたナレーターが、客席をショウ・ボートの世界に誘います。ほんと、誘うという表現があまりにもぴったりなお声。穏やかだけど刺激的でもある……みたいな。わからん。このブログは役者を過剰なまでに褒めます。おたくだからめーっちゃくちゃフィルターかかってるよ。ご了承ください。

 基本的にナレーターのスタイルは曲の間だけ上手からステージ上に出てきて、ナレーションして上手にハケる、といった形(カテコの際は下手からだったかもしれない、下手二階だったので下手は見えないんですよね仕方ないけど)でした。歩き方もその後ろ姿ももう何をとっても褒め尽くしてしまいそう。スタイルの良さがよく映える衣装だったように思います。脚長い! 最高!

 一回だけ、確か「役者の暮らし」の前のナレーションだったかと思うんですが、ゲイロードマグノリアが幸せな日々を送っているところですかね? その曲の前、「決してつらいことばかりではなかったのです」というようなナレーションをしたあとだけ、スキップをしながら上手へとハケていらっしゃいました。
 びっくりしてスキップしてると認識するのにコンマ秒かかりました。指パッチンみたいな仕草もしてた気がする。
 上にハネるスキップというよりは、左右にハネながら進むスキップみたいな。こういう言い方はアレかもしれないですけど、とても可愛らしかったです。

第2部

 まずはベスト・オブ・ミュージカルより。Amazonのプライムミュージックで聞くことが出来たのでこちらも予習していきました。
 レミゼについては予習したとは言っても歌だけなんですよね。ストーリーもわからん。一応ちょーざっくりは知ってるけど……という感じなのであんまり登場人物もよくわかってないです。知らないのと一緒じゃん! すみません。

 渡辺さんが歌ったのは「カフェ・ソング」。マリウスの曲なんでしたっけ。マジでレミゼのこと何もわからないのでそんな身の上で感想を述べるのが大変心苦しいのですが、なんというか…………心に染み込むような…………そんな歌声でした。うわっ! 恥ずかしい! でも本当にそう感じちゃったんです! はっず!

 高い天井まで、ホールの全体に満ちるまっすぐ通った声で……えっ? 本当にそんな感じじゃなかったですか? おたくのフィルターか……

 歌ったあとは岡さんと二人でトーク。今回このコンサートに渡辺さんが呼ばれた経緯を話してくださいました。ティボルトとして渡辺さんがヘアメイクをしているときに、後ろからキャピュレット卿の見た目の岡さんが声をかけたそう。圧がすごかった、と渡辺さんがおっしゃってました。ちょっと想像すると面白い絵面かも。

 去年の1789で初共演して、今年のロミジュリで再び共演することとなったお二人。岡さんいわく渡辺さんは「クソがつくほど真面目」だそう。そんなことないです、全然真面目じゃないですとおっしゃる渡辺さんがちょっとかわいらしかったです。また、この一年でとても歌がうまくなった、とも岡さんがおっしゃられていたので、ミュージカル俳優の偉大な先輩である岡さんに評価されていることはとても素晴らしいことだな〜と思いました。なんだか勝手に私がうれしくなってました。

アンコールとまとめ

 アンコールの「ワン・デイ・モア」では、渡辺さんはアンジョルラスのパートを歌ってらっしゃいました。あれっ? そうかな? 曖昧な記憶……確かそうだったような……自信がどんどんなくなってきた。

 いや、本当にちゃんと一度レミゼを観てからこのコンサートを観ていればもっともっと楽しめたんだろうなあと思ってちょっと惜しいことしたな、って感じです。いろんな有名ミュージカルは観ておいたほうがいいなと。
 それでも、分からない状態でも「来てよかった」と思える素敵なコンサートでした。雑な感想ですかここらへんで。


okitayo.hatenadiary.jp