太陽の下で傘

Umbrella in the sun

「1789 〜バスティーユの恋人たち〜」

 初日観てきました!わ〜〜〜い!!

ミュージカル「1789 〜バスティーユの恋人たち〜」

2018年4月9日 18:00開演@帝国劇場
CAST:小池徹平、神田沙也加、凰稀かなめ三浦涼介、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐岡幸二郎
脚本:Dove Attia, François Chouquet
潤色・演出:小池修一郎
チケット:9,000円(A席)
ジャンル:ミュージカル

www.tohostage.com

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感想

 2016年に上演された東宝版。その再演が先日、初日を迎えました。私が渡辺さんを好きになった頃がちょうど東宝初演の上演期間中で、チケットを取るに取れなかったのを覚えています。ちょうど新生活に入ったばかりだったというのもあり、結局観ることは叶わず。あとチケットのやりとりを知らない人と行うということのハードルが高くて……自分か身内の取ったチケットしか信じられないので、諦めてしまいました。
 かなり後悔しました。渡辺さんが数々のイベントでたびたびおっしゃられていた「何度も悔しい思いをした」というお芝居を、観られなかったことが私も悔しくて。

 それが再演! 嬉しい! 渡辺さんの初帝劇を拝めなかったのはやっぱり悔しいですが、渡辺さんを帝劇で観られることは変わらずめちゃくちゃ嬉しいです。そして1789という作品自体を観られることも! 2016年版のCDを友人に貸してもらったり(本当に有り難い)、宝塚版1789を観たり、フランス版1789を観たりとずっと待ち遠しく思っていました。ちなみにペイロール伯が好きです。

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 初日のキャストは小池ロナン、神田オランプ、凰稀マリーでした。

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 入口のこれはやっぱりテンションがあがりますね!!!

全体

 さて、まず全体について。
 今作品はタイトルからもわかるようにフランス革命のあたりが舞台のお話です。小池徹平さん加藤和樹さんがWキャストで演じる農民の青年・ロナンが主人公。理不尽に父親と土地を国に奪われたことから、パリへ行くことを決心します。そこでロベスピエールをはじめとした革命を目指す青年たちや、マリー・アントワネットに仕えるオランプなどに出会います。まあそんななかで革命への道を歩きつつ、色んな想いが交錯しつつ……みたいなお話(雑だね)
 正直フランス革命のことをよく知らなかったのですが、作品を観ていて疑問に思うことは少なかったように思います。まあちょっとだけ、Wikiとかレベルならかじっていったからかもしれません。でも登場人物の関係性をもう少し分かってたらもっともっと楽しかったかな〜〜〜?? と思うところはありました。
 あと、わりと淡々と事実が並んでいくような感覚がありました。エモ〜ショナルなお芝居(なんだそれは?)が大好きなので、そういった部分にメチャクチャ期待していくと多少の物足りなさはあるかもしれない。何だろう、感情移入ポイントが少ない……少ないわけでもないのかな……いや泣いたんですけどね。仕方ないかもしれませんがぽんぽん進むので、観ている私がグワァ〜〜となる前に先に進んでしまったのかな。次はもっとグワ〜なるように頑張って観ます。
 でも細かいお芝居を観ていると「こういう人*1なのかな?!」とわくわくしました。

 あ、そう分かっていたことではありますが楽曲がサイコ〜〜!! 大好き!!!! ぜんぶ“エモ”のメロディ? というか。イントロ流れるだけでグワッと心を鷲掴みにされるような感覚。高揚感。何? 私グワァ〜〜〜になりたいのかな? CDのおかげでもう全部歌えるレベルに覚えています。
 ちなみにCDと比較して、歌詞がほんの一部ですが変更されていました。説明が増えたというか、よりわかりやすくしたんだなあと思います。確か『耐えてみせる』の「国家のためになる」が変わってたし(文章が伸びてた)、『革命の兄弟』の「誰を好きになっても構わない」が「誰が誰を好きになっても構わない」になってた。あともう一箇所くらい同じような変更あったけど忘れてしまったな。歌詞の変更、実は前回公演期間中に変えられてたよとかだったらごめん。
 私は『耐えてみせる』の曲調がいちばん好きです。歌詞はややダサだけども……仏版め〜〜〜っっちゃかっこいいんで聞いてほしい。フランス語わかんないので無条件にかっこよく聞こえるんだろうな。デデデデデデデデンッみたいなイントロ(文字じゃわかんねーな)が入るだけで来た〜〜!!!ってテンションぶち上がるんですよね。あとペイロール伯が好きだから……だから『国王陛下の名の下に』も大好き!

 あ、これはちょっとズレますけど仏版キャストのCDに入ってる『Allez Viens』がすっっっっごいかっこいい。AmazonのPrime Musicで聞けるので聞いてみてほしいです。たしかCD特典の曲だったと思います*2

Music From: 1789, Les amants de La Bastille

Music From: 1789, Les amants de La Bastille

  • 発売日: 2013/11/03
  • メディア: MP3 ダウンロード

 また、今回私通路席だったんですが目の前をペイロール伯が通る! 神! お顔が彫刻! と思っていたらデムーランがすぐそこを駆け抜けていきました……尋常じゃなくかっこいいということだけはわかった。

 そうだ、開幕キャンペーンで缶バッジがランダム配布だったんですが、日頃の行いが良いらしい友人が引いてくれました。

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 自引きはアルトワ伯でした。チャームも引いてくれました。ほんとうにありがとう。

カミーユ=デムーラン(渡辺大輔さん)

 こっからは渡辺さんのお話!
 うお……濃い……となるお芝居がかなり減ったように思います。いつもならどこかで何かしら思うんですが今回あまり引っかからなかったんですよね。歌も……こう言ってはなんですが、気負いすぎていなかったように感じました。歌が上手い!(いつもの褒め)

 登場は『デムーランの演説(Hey Ha)』。デムーランはロベスピエール三浦涼介さん)の紹介で舞台上へと出てきます。えっ、メッチャ歌声良くなってません……?! すご!! すごい!! 好き!! というかエクステが非常にお似合い! 最高! 下ろしている髪があまりにもキュ〜ト。ハットもかわいい〜〜

 革命家〜〜〜!!!


 ロナンと出会い、仲間になる『革命の兄弟』。理想を語るデムーランの背中があまりにも良すぎて息を呑んだ。この人は太陽の人だ! 出た〜いつもの太陽月判定!

 また驚いたのが、2016年版の歌声から想像するデムーラン解釈が、今回はかなり違っている気がしました。まあ2016年版をCDでしか知らないので、どこまでも私の想像の中でしかないんですが。
 なんというか、16年版はまさに純真といいますか「心から君たちを救いたいんだ!どうしてわかってくれないんだ……!」だったように感じていました。革命をしようとしているのでこういう言い方はおかしいかもしれませんが、ちょっと弱気な部分も垣間見えるというか。優しすぎるゆえに少し弱く……うーん、弱いっていう言葉もあまりしっくりきていないんですが、とくに『自由と平等』でロナンに言われたことに少なからずショックを受けているように思ったんです。全部想像で喋ってますけど……
 対して18年版は強く見えました。「僕はこう思ってる。違う!どうしてわかってくれない!?」みたいな。『自由と平等』のデムーランが、16年版CDよりも強いところからの発言だなって……意見をぶつけ合うぞという。
 ロナンもヒートアップしていくけど、デムーランもヒートアップしていく。ちょっと記憶に自信がないですけど、デムーランをロベスピエールが止めようとしているような様子もあった気がします。その強さの理由はたぶん歌声の説得力が増したのと、「決めつけないで話し合おう」のリズム? 音? のとり方がしっかりしたのもあるのかな。

 渡辺大輔さん演じるデムーランにはリュシルという恋人がいます。作中で「婚約したんだ!」とも。史実のこの二人もめちゃくちゃ文脈が強くて驚きました。デムーランはマジでリュシルを愛しているわけですが、あまりにも最高! 何度もいろんなところで言ってるんですが、「誰かのことが大切で大切で仕方がない」という芝居をする渡辺大輔さんのことがとてもとても大好きです。

youtu.be初日カーテンコール

 下書きに入れっぱで投稿してなかった! とりあえず今回はこんな感じで。円盤化おめでとうございます、とってもうれしいです!!

okitayo.hatenadiary.jp

*1:キャラクター性とか性格とか考え方とか

*2:公演では使われていない歌みたいなのを前ちょろっと調べたときに見かけました