「オペラ座の怪人」
劇団四季は見たことがなく。友人と「観たことないんだよね」という話をしていたらいつの間にか観に行くことになっていました。友人はイギリスで「オペラ座の怪人」に触れていたそうのですが、私は本当に1ミリも知らない、強いて言えば名前だけなら……という状態で行きました。そういうの多いね。舞台界隈、というかミュージカル界隈観に行くようになってまだ日が浅いので知識も浅いです。
劇団四季「オペラ座の怪人」
2017年5月20日 17:30開演@KAAT 神奈川芸術劇場
チケット:3240円(3階サイド椅子付き立ち見)
ジャンル:ミュージカル
感想
初めての劇団四季で、初めての演目。ならもっとちゃんと正面から観たほうがいいのでは? と思わないでもなかったですが……
お金もないのでとにかく観ないより観てみよう! という感じで見に行きました。
感情
オペラ座の怪人、悪くなかったけど特別好きとはならなかったかな、という感じです。聞き取れないのと感情がわからなくて……でも最後に怪人が選択・決断をしたんだな、というのを感じた時に、少しだけ怪人に対して愛おしいような気持ちが生まれました。
誰かが何か大事な選択や決断をする時の感情が大好きなので……怪人が何かを選び・何かを捨てたときの感情を想うと、泣きそうになってしまった。
でも正直クリスティーヌのことはぜんっぜんわからん! どうして怪人にキスしたの!? 打算でキスとかせんでほしい!!! か、感情がないとキスしちゃだめだよ〜〜(きもちわるいよ)
ラウルのこと好きなのかどうなのかも、強い感情としてはあまり感じられなかったし、怪人に対してどう思ってるのか(ラウルに再会した時に「私の先生はとても厳しいのよ」的なことは言ってた気がしたけど怪人に従う気は無かったの?)もよくわからなかった。
ラウルはずっと感情がきちんとクリスティーヌに向いていたし、怪人もずっとクリスティーヌに向いてたけど、クリスティーヌだけが……よくわからん……
いや、1ミリも予備知識入れてかなかったからわかんないだけかもしれないんですけど! ごめんなさい!
感情移入できないんですよね。まあ感情移入できるかできないかで良し悪し判断するのはよくないと自分でも思うけど、私は感情移入するのが結構楽しいタイプだからな…
でも感情移入できなかったとしてもキャラクターの行動に納得のいく理由があればいいんだよなー、クリスティーヌわっかんねーなー……
ちょっとズレますけど、物事の社会的善悪よりその人の信条や信念を貫き通す!みたいなのが大好きだからヤンキー漫画とかが割と好きだよ(そうだね)
舞台美術
舞台美術、最高でしたね。冒頭のオークションシーンから何かどきどきしてしまった。ベールの被っていたシャンデリアがかつてあった場所へ戻るとき……何だか、こう、そうディズニーみたいな。タワー・オブ・テラーの乗る前の空間というか! もはや一種のアトラクションのようなドキドキ・ワクワク感!
あまりにもよかった。ウォー!! めっちゃかっこええ!!
あと今回3階だったので、オークションを垣間見る下級のこう……貴族じゃないけど……オークションに参加するほどお金はないけど見物してる客、みたいな気分になれてちょっとおもしろかったです。バルコニーの手すりとかで微妙に見えないのが何だかリアル。いや、知らんけどねそんな世界。
舞台美術でいうならあとはボートとかですね! 湖に浮かぶろうそくが出て来る瞬間。そこを進む二人を乗せたボート。あまりにも……エ、エモ〜!(覚えたての言葉を使いたがる)
地下へ降りる階段? のようなシーンがあると友人から聞いたのですが、二人が歩く橋みたいのが傾くのがやや見えただけで、ほとんど隠れて見えなかったんですよね〜……残念、そこもめちゃくちゃかっこいいとのことなので見たいです。
他にもサイコーな舞台美術あるんだと思うんですけど上手見切れてたから上手のセットが一切見えないし、しかも下手よりもずっと上手のほうが物語の主軸シーンが配置されてたので正直半分も見てない状態ですねたぶん……
- 落ちてくる首吊り死体
- 仮面舞踏会のファントム登場
- 墓場のファントム
は、確実に見えてないです。あとからパンフレットで確認してちゃんと認識しました。あと上手だけじゃなくて奥も見えなかったんだな……ラストの(たぶん)ボートに乗って帰る二人とか? も見えなかったです。
あ〜〜あとラストの怪人の消え方。最高だったな……最高だな! え!? また観たい……
1幕見おわった私は、「……うん? ごめんもっかい見ていい?」だったんですけど、2幕ラストで怪人の感情に触れられた(気分になった)からオペラ座の怪人見てよかったと思いました。感情が大好き。
特別好きじゃないとか冒頭で言いましたけど、観終わって帰ってる最中にも色々考えてたら、私は意外と怪人のこと好きだったんだな、なんて思いました。